VOL.3 まずは、定番の食材からオーガニックにしてみる
※本記事はオーガニックBtoCサイトより移管した記事になります。
https://organic-btoc.com/index.html
「有機(オーガニック)食品が良いものだと分かってはいるけれど、使う食材をすべて有機にすると食費がかかりすぎてしまう」という方、「そもそも、有機の食材って美味しいの?」と疑問を持っている方、まずは、定番の食材から、有機に替えてみませんか?
ほぼ毎日食べる食材の代表といえば、なんといっても、お米と野菜。毎日食べるものを有機にすると、身体に入る食材の“有機比率”がグンと上がりますね。最近、5kgや10kgの大袋ではなく少量パックに入ったお米の取り扱いも増えていますから、産地・品種・生産者による味の違いを色々食べ比べてから「我が家のお気に入り」を探してみては? 野菜の場合も、たとえば、「有機栽培の人参」ひとつとっても生産者によってかなり味が違いますから、ぜひ食べ比べてみてください。
さらに余裕のある方は、醤油や味噌などの基本調味料にも目を向けてみましょう。「料理の出来映えの8割は調味料選びで決まる」とも言われています。国産丸大豆や国産小麦などを原料とし、着色料やアミノ酸(いわゆる化学調味料)などが入っていないものがお薦めです。選びにくい場合は、有機JASマークがついているかどうかがひとつの目安になります。大メーカーが大量生産したものに比べると値段がかなり高いように感じるかもしれませんが、実は、お料理1回あたりに換算してみると、数円~数十円の違いでしかありません。それでお料理の味がグンとアップするなら、試してみる価値はありますよね。醤油や味噌は、地域やメーカーによって、農産物以上に味の違いがはっきりと出ますので、自分の好みにフィットするお気に入りの醸造蔵を探してみるのも楽しいものです。
ライター 小林 さち
日本語学校で教師をしていた20代の頃、生徒さん達が自国の政治・文化・環境問題等について熱く語る様子に刺激を受ける。「自分も“国の底力”を支えるような仕事がしたい」「国の底力ってなんだろう?…まずは“食”と“農業”では?」と、オーガニック系食材宅配会社に転職。仕入れ・商品開発担当者として、全国の農家さん・漁師さん・食品メーカーさん等を訪ね歩く数年間を送る。たくさんの生産者や食材と触れ合う中で、「この国には、良い食品を作ってくれる人が思いのほかたくさんいる。でも、その良さが、生活者(消費者)にきちんと伝わっていないケースが多々あり、良いものがなかなか広がっていかない」ということを痛感するように。以降、広告宣伝の部署に異動した後、独立。現在はフリーランスの立場で、広告プランニング・コピーライティング・商品ラベルやパッケージの企画・食生活や食育に関する記事執筆等を手掛けている。