一般社団法人 日本有機農産物協会(Japan Organic Products Association)

コラム

「MOTHER EARTH」届けていきたいメッセージ。オーガニックを選ぶ理由<MINMIさんインタビュー>

※本記事はWHY ORGANICサイトより移管した記事になります。

https://whyorganic.jp

日本を代表するシンガーソングライターの一人、MINMIさん。
日本の音楽シーンを20年以上走り続け、現在は3児の母でもある。過去には、妊婦向けの絵本を出版したり、SNSにお子様が登場したりと、「母としてのMINMI」も発信している。

ライフスタイルを見直すきっかけとなった
肌トラブルの悩み

30代のあるとき、肌の湿疹症状に悩まされ、名医を何軒もまわった。しかし薬では改善が見られず…そこから身につけるもの、肌にぬるもの、食べるもの、というように、日常生活に関わるものをできるだけナチュラルな選択肢へシフトするように。
より意識するようになったのは、幼い息子さんにアトピーが発症したこと。息子さんも病院にかかってみるも、通院が長引くばかり…。原因も特定できず…。
「どうやって治せるのだろう?薬以外の方法で治してあげたい…!」そんな思いから、「なんらか食物アレルギーの可能性が高いと考え、息子の食生活を観察するようにしたんです。」

「息子の症状が教えてくれた」
食の選択と、体からのアラートメッセージ

息子さんの観察を続けてみて、わかったことがあった。
「たとえば、市販のポテトチップスを食べると、肌が一気に赤くなってかゆみが生じてしまう…。でも、自宅でじゃがいもから手作りしたポテトチップスは、まったく症状が出ず食べることができるんです!」
そのことから、じゃがいもといった”食材”に対してのアレルギーではなく、食品合成添加物など”合成化学成分”へのアレルギー反応なのでは?ということに気づく。
「3人のこどものうち、1人だけ顕著に反応が出る。まるでアラートのように。それ以来購入先も意識し、オーガニックスーパーなどに足を運ぶように。できるかぎり食品合成添加物や化学農薬などの使用が少ない商品を選ぶことを徹底するようになりました。」

「環境省アンバサダーのメンバーを通じて、有機農業の話や背景を教わったり、生産者さんを紹介してもらうなど、つながりもできました。」

いまでは、直接有機生産者さんからネット購入することも増えたそう。

「息子の症状は、薬がきいていると感じることもあったが、薬が切れると悪化し…それを繰り返すような状況でした。このまま医者にかかって一生薬を飲み続けなきゃならないのか?いや、医者に頼るのではなく、根本的に解決したい!」
そこから、MINMIさんのオーガニックライフがはじまりました。

自然の恵みと命の源とのつながり。その尊さに気づく

「ファンの方から、『どうしたらきれいでいられる?』『若くいられるの?』そんな質問をいただくことが多いんです。美容やアンチエイジングに関しても、やはり、オーガニックの恩恵が大きいなと感じています。
きれいな肌も、若々しい体も、すべて自分の血液や細胞から作られるもの。日々新陳代謝で生まれ変わっている。つまり、日々の食生活が直結しているんです。
値段だけ比べると、オーガニック系の野菜や商品は高いな、と感じるかもしれません。しかし、汚染されていない土壌や水源の価値、そういった環境で育てられた有機野菜の価値、どれほど素晴らしいか。そしてそれらを食べることで得られる体への作用の偉大さ、近年ますます実感しているんです。
地球環境を守ろうとする活動や、生産者さんのことも応援したいと思っています。」
そういった思いが、新たなチャレンジにつながった。

淡路島の大地で。音楽×オーガニック
全身で味わう野外フェス「FREEDOM」

自身がプロデュースする野外フェス「FREEDOM」、2022年夏に5年ぶりの開催を迎えた。新しい試みが満載で、その1つがクラウドファンディングへの初挑戦だった。

「今回の開催は、自分たちの力だけではなしえなかったと思います。
ありがたいことに目標金額をはるかに上回る支援金が集まり、開催を実現することができました。」

さらに、MINMIさんの思いや志が伝わり、環境省森里川海プロジェクトもチームに参画。

「会場では、LIVE自体を楽しんでもらうのはもちろんのこと、お客さんも裸足になって、淡路島を土から、そして全身で味わってほしい!店頭に並ぶオーガニック商品だけでなく、そこにある自然そのものをダイレクトに感じてほしい!そうすることで、音楽のパワーも2倍にも3倍にもなったと思います。」

新たな試みは、”フェス飯” にも。
「定番の屋台メニューではなく、地元産の食材や、ご当地料理を提供し、味覚でも淡路島を体感してもらいたかった。」

また、運営面においても環境負荷に配慮するサステナブルな運営を目指した。たとえば、食器はリユース食器でゴミを削減できるように。フェスグッズの定番、フェスTシャツはオーガニックコットン製で。

「わたしたちの思いをお客さんが受け取ってくれたことで、自然への感謝の気持ちが生まれて、“会場をきれいに戻したい”、“ありがとう”という気持ちが行動に現れ…驚くことにゴミが1つも落ちていない状態で閉会を迎えたんです!」

クラファンの実施により、主催側が一方的に開催するフェスではなく、お客さんや支援してくださった方々の賛同と支援と共に“一緒に作り上げるフェス”へ。いわば新生「FREEDOM」と言えるでしょう。

「みんなの思いでつくりあげたFREEDOM。感動と一体感のあるフェスになりました!」

母として。アーティストとして。
届けていきたいメッセージ

母としての思い、アーティストとしての思い、自身の経験を通じてこそ、強い思いを持つMINMIさん。その思いを、音楽を通じて、FREEDOMを通じて、わたしたちに届けてくれる。時にやさしく、時に力強く。

MINMI オフィシャルHP
https://minmi.jp/